鹿 漆 革(印伝)

 

(しかしっぴいんでん)

 


販売商品


各種「鹿漆皮(印伝)」を用いた商品をご用意しています。

 


鹿 漆 革(印伝)小物

しっとりと柔らかく手に馴染む鹿漆革(印伝)をお楽しみくださいませ。

 

漆の色は紫外線により、日々変化をいたします。生漆は最初の黄味掛かった白色から、より一層鮮やかな白色へと変化します。

 

お手元に届きましたら、歳月の移ろいの如く漆革の変化もお楽しみ下さい。 

鹿 漆 革(印伝)シート

クラフト関係や手作り小物を創作されている方々に、鹿漆革(印伝)を手軽使っていただこうと、1枚からご購入いただけるようにいたしました。

鹿 漆 革(印伝)FIATグッズ

工事中


鹿 漆 革(印伝)(しかしっぴいんでん)とは

【漆革】( しっぴ) とは  動物の皮で器物をつくり漆を塗ったもの。奈良時代には漆皮箱が多くつくられた。《延喜式》内匠式に当時の施工材が記載されているが,これをみると,まず板で箱型をつくり,牛または鹿皮を貼りつけ麻の紐で締めつけて密着させ,乾かし固めたのち型からはずし,表裏面に布着せを行い苧(からむし)を紐にして縁にまわして補強し,次に下地を施し灰墨(はいずみ)の黒漆を塗って仕上げたことがわかる。正倉院宝物には猪の皮の例があり,布着せを行わない例も法隆寺献納宝物のうちにある。(世界大百科事典 第2版の解説) と、あります。

 

※ 「革」とは動物の皮を鞣(なめ)したものを言います。そこで、その革に漆で文様を描いたものをここでは、「漆革」と言います。 一般的には「印伝」とも言われています。 この鹿の皮の鞣しは高度な技術を要し、現在国内ではほとんどが奈良県内で加工されており、本県の地場産業でもあります。 現在、印伝は、甲府印伝が有名なのですが、実は印伝に使用する原皮は全て、奈良県宇陀市菟田野地域での生産です。 印伝を分類すると燻し作業を行っている本印伝と燻し作業を行わない印伝に分けられ、本印伝こそがその圧倒的な耐久性を発揮します。 印伝の歴史は古く、日本では1300年前の印伝ポシェットが奈良県葛城市の三塚古墳から発見されている物が最古で、国宝として正倉院に聖武天皇・光明皇后縁の1200年クラスの物が数点保管されています。 甲府印伝・甲州印伝は江戸期中期の富士山参拝などの観光地として高級なおみやげ物として 出回り、歴史的に謂れの深い、甲斐武田信玄公を祭る竹田神社の印伝のお守りも当社の皮を使用したものです。 当社印伝は伝統の処方を守り本来の印伝の味を楽しんで頂けるよう努力し和の概念を大事に、欧を取り入れた商品をも作り常時お使い頂ける商品です。 本物の証「ジャパンブランド」認定。 なお、この鹿皮は、中国江西省の赤土地帯に生息するキョンを使用しています。

キョンセームについて

キョンとは、中国東部や台湾に生息する小型の鹿のことです。 生育環境に影響されるもののその皮のキメの細かさに定評があり、セーム皮の中では最高級の品質を誇っています。 (肉質が柔らかく脂肪も少ないことから、中華料理の食材としても重宝されています。) このため、中国では周(紀元前1046年頃 ~ 紀元前256年)の時代より飲み水確保の為のフィルターとして尊ばれ、「漉す」という漢字の語源にもなりました。... 日本では、三国時代の魏から卑弥呼への返礼の品として贈られたように「地位の象徴」を表し、国内の鹿信仰の中心とまでなりました。 こうして、古来から現在までその原皮の輸入は途切れることなく続き、「最高級の鹿皮」といえば和鹿ではなく、全てキョンのことを指すようになりました。 中でも最高品質を誇るのが、中国江西省の赤土地帯に生息するキョンです。 この特級・1級のキョン原皮を、株式会社春日(奈良県毛皮革工場団地所在)が持つ中国の現地工場にて乾皮処理をし、日本唯一の毛皮・鹿皮の産地である奈良県宇陀市の本工場にて独自のナメシ処方により柔らかく処理。 さらにキョンセーム技法独特の魚油還元法を施すことにより、皮本来の良さを引き出した本物のキョンセームに仕上がっております。 (上の写真参照) このように処理されることにより、1枚の原皮から3枚のセーム皮が作られます。 3枚のセーム皮にはそれぞれ種類がありますが、この中で最も質の良いものが表面にあたる「吟面」です。 この部分は動物の中でも一番繊維が細かく通気性・伸縮性に優れているため、その多くは剣道や弓道など武道具用の素材として使われます。 そのためセーム皮として世に出ているものは希少で、現在、日本国内では安価であることを優先したセームの類似品や粗悪品が数多く出回っております。 そのような中で当「ならっとふぉーむ」は、多くの方々の協力によりまして、奈良県が誇る国内唯一の毛皮革生産地「宇陀」の、本物のキョンセームを皆様のお手元へお届けさせていただけることとなりました。 『国の始まりは大和の国、郡の始まりは宇陀郡』(万葉集) 飛鳥時代より長く培われた伝統の技術・処方を元に、最新の技術と機械設備を駆使した本物の「ジャパンブランド」をご堪能下さい。

 

私どもの製品の「キョンセームクロス」「鹿漆皮(印伝)」は、すべて「吟面」(表面)を使用しています。

 

この写真にありますように、一枚の皮を3枚にスライスします。
上から吟面(表面)中床面(中間面)床面(裏面)に分かれます。

 

お値打ちですが、三枚を100だとしますと、

上から吟面(表面)80、中床面(中間面)1、床面(裏面)19となります。

 

  一番裏側を床面を使用した安価な鹿革クロスや印伝製品が出回っているようでございます

ご注意下さいませ。